喪主の笑顔とお願い

先ほど、通夜にお参りさせていただいた。
10年ほど前に、同年で町内会長をさせていただいた仲間のものである。享年69歳とか、日ごろ長距離のウォ−キングをされていて
元気のよい方であった。心筋梗塞でなくなられたそうである。
浄土宗の門徒(?)さんで、お寺さんの読経は阿弥陀経であった。同じく町内会長仲間である、本願寺派の寺の総代をされている方と隣で何度もお念仏をさせていただいた。
私が以外に思ったのは、喪主の挨拶であった。30代であろう喪主は
挨拶で たくさんの方々がお参りしてくれたことに驚いたといわれた。そして、少し笑みをうかべ、父親が生前趣味の一つとしていた書を会場入り口に展示しているので、是非見て行ってくださいと、お願いをされた。
「天国の父も喜びます」の天国という言葉には少し抵抗感が残ったが、彼の挨拶は、自分の親ながら、その交友をほとんど知らなかったことを教えている。葬儀を出すのは残った者であることは間違いないが、お参りされる方々は残った者だけのものではない事を、改めて教えてもらった通夜であった。
南無阿弥陀仏、なむあみだぶつ、ナンマンダブツ・・・・宝樹